継母 前編
発売日: 2005/02/11
収録時間: 30分

私たちは二人で生きて行くのよ。いつまでも愛し合って生きて行くのよ。
父が死んだ…。母からその知らせを受取った僕(ジャン)は、
葬儀に参列するため、2年ぶりに家に帰った。
母と言っても、僕が寄宿学校に行っている間に
父が再婚したその女性とは初対面だ。
父は資産家の長男だが、放蕩の限りを尽くし、結婚もこれで4回目だった。
ドアを開けるとそこにははじめて見る女性、継母(ままはは)の姿があった。
驚いたことに、彼女は容姿も雰囲気も僕の母に生き写しで、
不謹慎だが、僕は幼い頃のように彼女の胸に飛び込んで
「泣きたい」という衝動に駆られたのだった。
泥酔し落馬で死んだ父の姿は哀れだった。
そのとき、僕の脳裏に浮かんだのは、
僕の母も継母も何でこんな男に惹かれたのだろうということだ。
翌日、家の前に豪華な馬車が停まった。
降りてきたのは本家の弁護士を務めるフェルナンという男だった。
父の散財のせいで、既に家まで抵当に入っている僕達を、
祖父が引き取る事にしたのだ。
だが、その時は知らなかったが、
祖父が僕達親子を引き取るにはもう一つの理由があった。
本家には、僕以外男の跡取りがいない。
つまり、祖父が僕を引き取るのは、本家に伝わる家訓
「男児に全財産を相続させよ」というしきたりを守るという意味があったのだ。
こうして僕と継母は、祖父の馬車に揺られ、本家へと向かった。 続きを読む
発売日: 2005/02/11
収録時間: 30分

私たちは二人で生きて行くのよ。いつまでも愛し合って生きて行くのよ。
父が死んだ…。母からその知らせを受取った僕(ジャン)は、
葬儀に参列するため、2年ぶりに家に帰った。
母と言っても、僕が寄宿学校に行っている間に
父が再婚したその女性とは初対面だ。
父は資産家の長男だが、放蕩の限りを尽くし、結婚もこれで4回目だった。
ドアを開けるとそこにははじめて見る女性、継母(ままはは)の姿があった。
驚いたことに、彼女は容姿も雰囲気も僕の母に生き写しで、
不謹慎だが、僕は幼い頃のように彼女の胸に飛び込んで
「泣きたい」という衝動に駆られたのだった。
泥酔し落馬で死んだ父の姿は哀れだった。
そのとき、僕の脳裏に浮かんだのは、
僕の母も継母も何でこんな男に惹かれたのだろうということだ。
翌日、家の前に豪華な馬車が停まった。
降りてきたのは本家の弁護士を務めるフェルナンという男だった。
父の散財のせいで、既に家まで抵当に入っている僕達を、
祖父が引き取る事にしたのだ。
だが、その時は知らなかったが、
祖父が僕達親子を引き取るにはもう一つの理由があった。
本家には、僕以外男の跡取りがいない。
つまり、祖父が僕を引き取るのは、本家に伝わる家訓
「男児に全財産を相続させよ」というしきたりを守るという意味があったのだ。
こうして僕と継母は、祖父の馬車に揺られ、本家へと向かった。 続きを読む























